TK audio SP501は、フラッグシップモデル DP1 MK3が搭載するヴィンテージ及びモダン・サーキットのハイブリッドデザインを踏襲した、シングルスロットのAPI500規格コンバージョン・モデルです。1960年代半ばのゲルマニウム・アンプによるミッドレンジのクランチ、70年代初頭のブリティッシュ・クラスA回路によるロー・ミッドのパンチと分厚いサウンド、そして80年代、90年代のモダン・トーン。SP501には、これらが1台にまとめられているのです。
入力段は高品質なスウェーデン製LundahlトランスとクラスAで動作するICで構成されています。プリアンプ・セクション後段にはサウンドのキャラクター付けのためのゲルマニウム・ステージが用意されています。さらにSP501は、2つのキャラクターが異なるアウトプット・ステージを搭載しています。電子バランス・アウトプットとCarnhillトランスを採用したクラスA・ディスクリート・トランス・アウトプットの2つの回路を、スイッチ1つで切り替えることができます。ヴィンテージ・クラスA・モードでは特徴的なミッドレンジとウォームなトップエンドを持つファットでパンチィなサウンドを作り出します。ICベースのアウトプット・ステージの場合はより色付けの少ないプレーンなサウンドが特徴です。30Hz~400Hzのワイドな帯域からカットオフ周波数を選択できるHPFも搭載し、精確で理想的なローエンドのサウンドメイクを可能にしています。
GAIN

-80 ~ -25dB/-50 ~ +5dB(-30dBパッドON時/共に5dBステップ)
-30dB

入力信号を-30dB減衰させます。SN比低下を防ぐため、必要のない場面では-30dBスイッチはオフにすることを推奨します。
48V

背面3pin入力端子に48Vファンタム電源を供給します。
A

クラスAトランス出力がアクティブになります。スイッチング時にポップノイズが発生しますので、アウトプット・ステージ切り替えの際はモニタリング・レベルを下げてください。
Ge

プリアンプ後段にゲルマニウム・アンプがインサートされます。ゲルマニウムによる色付けを強く出したい時はインプット・ゲインを高めに設定し、アウトプット・ノブで適正レベルまで相殺してください。
HPF

カットオフ周波数を30〜400Hzの間で選択可能な-12dB/octのハイパスフィルターのON/OFFを切り替えます。
Φ

出力信号の位相が反転します。
Hi-Z

1/4”ハイインピーダンス・インストゥルメント入力端子
Z

入力インピーダンスを切り替えます。(消灯時1600Ω/点灯時400Ω)
In

フロントパネルのハイインピーダンス入力がアクティブになります。
Spec
Power requirement: +130mA / -130mA
Input impedance: 1600 / 400 ohm
Instrument input impedance: Higher than 2Mohm
Max output level: +24dBu