宮地楽器神田店HOME > レコーディング機器 > スタッフレビュー > 10製品のエレクトリックピアノを試してみた!Wurlitzer編
First
昨年の夏に、神田店の裏手にあるエレクトリックピアノ専門店Wurly's!(ウーリーズ)との共同企画として、ハード&ソフト問わず様々なエレクトリックピアノを徹底に視聴してみました「14製品のエレクトリックピアノを試してみた!」第2弾ということで、前回の「Rhodes編」に続きまして、その人気を大きく2分する「Wurlitzer編」の魅力に迫ります!カーペンターズ、ノラ・ジョーンズ、ダニー・ハサウェイが愛した名器とは一体どんな音がするのでしょうか!?

★前回の「14製品のエレクトリックピアノを試してみた!」はこちら!

今回魅惑的な世界を冒険する本企画にご協力頂いたのは…
MANABOON profile 清水翔太,加藤ミリヤ,JASMINE,AZU,HOMEMADE家族,久保田利伸,JUJU,MIHIRO,三浦大知,May J., Crystal Kay…などなど数多くのアーティストを手がけるお笑いと炭水化物をこよなく愛する音楽プロデューサー「MANABOON氏」昨今はエロいエレピの達人「エロピニスト」としても名を馳せるMANABOON氏と一緒に甘く深いエレピの世界を堪能していきましょう!
"MANABOON"氏の詳しいプロフィールはこちら! http://www.tinyvoice.com/creator/manaboon/
録音環境
今回の録音環境は以下の様になります。
今回は中低域が魅力の「Wurlitzer」との相性から、生音のダイナミクスを確実に捉えられるADコンバーターを持ち、抜けの良いサウンドで集音が出来る「AVID/Pro Tools | Quartet」をAudio I/Fにセレクト。業界定番のProtoolsに32bit/96khzにて録音、レベルのバランスのみを整えた後に32bit/96khzで WAV書き出しています。

録音の方法としましては、DI(QuartetのDI IN)と「Wurlitzer」本体のスピーカーにShure/SM58(ダイナミックマイク)とRoyerr/R−121(リボンマイク)と2本のマイクを立てて、3chで収録しています。
なお、145BはLine Outの構造上SNがかなり悪いので割愛し、サウンドの傾向からR−121の代わりに「Lewitt/LCT550」(コンデンサーマイク)を使用しております。

»「Wurlitzer」は各モデルとも「DIのみ」「SM58」「R−121」の3種類のデータをUP。
»Nord/Nord Electroは、Line録音にてモノラルで収録し、Roland/KC-110から出力した音を他の機種同様に前述のマイク達でも収録しております。
»ソフトシンセに関しては、「NativeInstruments/S61」を用いて、MIDIデータを収録し、それぞれのモデルの中で一番「Wurlitzer」っぽい音が出ているプリセットを選択しております。
Wurlitzerの歴史
Wurlitzer 「ウーリー」の愛称で親しまれてきたWurlitzer Electric Piano。
製造元Wurlitzer社は、1930年代にアップライトピアノ用に増幅システムを開発したのが始まりで、Electric Pianoは1955年より製造を開始しました。

エレピの代表的な機種Rhodesは、Tineをゴムチップがついたハンマーで叩き(初期は除く)各鍵盤別についているコイルピックアップで拾って音が出るのに対し、WurlitzerはReedを生ピアノのようなフェルトのハンマーで叩き、プレートタイプのピックアップで拾って音が出る構造です。

あまり知られていませんが、Wurlitzerには数種類のモデルが存在し、その時代に求められる進化と試行錯誤を繰り返していきます。学校教育の現場用に作られたヘッドフォン&マイク端子のついたConsoleモデルや、44鍵盤のミニサイズモデル、アップライトピアノと同様のソフトペダル&サスティーンペダルが搭載したSpinetモデルなどありますが、今でも不動の人気を持つモデルは皆様ご存知のPortableモデルです。

Portableモデルには100シリーズ/200シリーズがあります。
100シリーズはパーティクルボードのボディに、真空管によるアンプ回路、背面にスピーカーを1つ内蔵し、Depthのみ調整可能のトレモロ機能つき。その後アンプ回路は真空管からトランジスタ式へと改良されます。アクションの構造は200シリーズよりも単純なため、軽めのタッチ感で弾きやすいですが、タッチでの微調整がしずらい部分があります。

200シリーズは64鍵盤で木製の底面にプラスティック製カバーのボディ、トランジスタ式のアンプ回路、前面にスピーカーを2つ内蔵し、トレモロは100シリーズと同様の機能のままで搭載。アクションは改良され、微調整が可能となり、タッチの幅が広がっています。アップグレード機種として200の後に製造された200Aは、前機種で目立っていたノイズを軽減する対策がなされ、またワット数も上がり、メイン楽器として使用される機会を得ていきました。

【今回収録したモデル】
ハードウェア
»Wurlitzer/200
»Wurlitzer/200A
»Wurlitzer/145B
»NORD/Nord Electro 5D
本記事掲載までにYAMAHA/reface CPが入荷しましたので、ソフトウェア編で使用したMIDIデータを元に追加させて頂きました。

ソフトウェア
»AAS/Lounge Lizard EP-4
»ARTURIA/Wurlitzer V
»Modart/Pianoteq
»Native Instruments/Vinatage Keys(A200プリセット)
»Premium Sound Factory/Wurlitzer Premium
対談
MANABOON:言わずと知れたエロピニスト。澤田とは以前からの交流がある。
澤田:神田店レコーディングチームのチーフ。エレピの録音にこだわりを持っていて、エレピをより良い音で録音できるように試行錯誤研究中。
山崎:Wurlitzerをこよなく愛していて、自宅に一台Wurlitzerを持っていて、リペアもこなすウーリーズ・スタッフ。
レコーディング風景1 澤田(以降、澤):さて、第2弾ということですが、エロいエレピの達人「エロピニスト」としても名を馳せるMANABOONがRhodesとWurlitzerを使い分けるタイミングというか、それぞれに感じている特徴ってどんなところなんですか?

MANABOON(以降、M):簡単に言ってしまうと、Rhodesと言えば高域のきらびやかな音で、Wurlitzerと言えばやっぱりミドル、中低域の太さですかね?自然とそういった音色の特性を生かしたフレーズを弾いてしまいますね。

:そうすると、楽器としては別物と捉えてる感じですかね?ギター弾き的な感覚だと、シングルコイルが乗ってるギターとハムバッカーが乗っているギターだと、弾き方も出てくるフレーズも全く違うのと同じなのかな?

M:そうですね〜。キーボーディストって、時にはギターに憧れる一面ってあるじゃないですか。例えば、チョーキングだったりとか、鍵盤では物理的に表現しにくい半音で動くフレーズ、ギター的なアプローチが(Wurlitzerは)やりやすい。普通のピアノの様にガンッとコードを押さえるとすぐ濁っちゃうから、指で転がしていく様なフレーズを弾く感じです。Rhodesの場合、なんとなく綺麗にまとめたくなっちゃう。例えば、帯域も広めに押さえたりとか、濁りをあえて出すのも出来るんだけど、Wurlitzerでそういうことをしようとすると、たまにトゥーマッチな時があるかな〜。あ〜、でもこれはこれで味があるな〜(笑)

ウーリーズ山崎(以降、山):ウーリーは、そもそもRhodesほど音が伸びないですね。サスティンが短いんです。だから、ビブラートをかけると少し伸びた感じがしますよね。その、ビブラートを深くしていくと低域にブーミー感が加わります。

:サスティンが短いと、ペダルを踏むタイミングとかも結構違うんじゃない?だからリズミカルなフレーズが多いのかもね〜。

M:そうかもしれませんね。そういえば、ギターのバッキング近い感じでコードのバッキングをしてますね。(何種類かのバッキングフレーズを弾いています)本来こういう半音でぶつけるフレーズ弾くと濁っちゃうんだけど、決して抜けが悪いわけでもなくちゃんと味がある。かといって抜けが良い音色っていうわけでもないのが…

一同:不思議ですよね〜(笑)

M:何かで読んだことがあるんですけど、もともとは学校用に作られたとか?

:そのモデルは、下にスピーカーが付いてるタイプですね。Rhodesのスーツケースみたいな感じので、ピアノの代用品として出てきたんですよね。Wurlitzerって会社がもともとエレピというよりは、オルガンやジュークボックスで有名な会社で、歴史としてはRhodesよりも歴史が古い会社なんです。

:ジュークボックスにWurlitzerって書いてあるもんね。いまだに作ってるんだね。

M:ピアノの造りを真似ていても最終的に全然別物になってるのが面白いですよね〜。

:中低域がしっかりしているから、歌いたくなるのかな?歌の帯域がいい感じで空いてるというから、その帯域は声に任せて、バッキングを作るというか。

:私、先に言っておきますがWurlitzer派です(笑)なんか、地味だけどこれにしか出せない音が大好きで!MANABOONさんがさっきからいい音で弾いてるからニマニマしちゃって。

:これがエロピニストか〜!

一同:(笑)

M:よし今日はこんな感じの弾きながらしゃべる感じでいきましょう!

:ね〜。こういう会話の中に本心が宿るというか。(ということで、前回とは打って変わってトーク形式でお送りしております。)

:こんなにWurlitzerについて熱く語り合えるのが楽しい!

M:ですね〜!
Wurlitzer
200
Wurlitzer/200
☆QuartetのDI IN


☆Royerr/R−121


☆Shure/SM58
Wurlitzer
200A
Wurlitzer/200A
☆QuartetのDI IN


☆Royerr/R−121


☆Shure/SM58
Wurlitzer
145B
Wurlitzer/145B
☆Lewitt/550


☆Shure/SM58
NORD
Nord Electro 5D
NORD/Nord Electro 5D
☆QuartetのDI IN


☆Royerr/R−121


☆Shure/SM58
YAMAHA
reface CP
NORD/Nord Electro 5D
☆QuartetのDI IN
サウンドチェックをしながら

レコーディング風景2 :MANABOONが聞いてて、このDIの音とマイクの音どっちが好き?

M:DIはやっぱりLineの音だなって感じですね。でも、やっぱりこの空気が揺れくるスピーカーからの感じが好きだな〜。

:Rhodesの時みたいにSM57でも良いかなと思ったらぜんぜん好みじゃなくて、なんかのPVでSM58だったのを思い出して立ててみたら個人的にはしっくり来たんだよね。本体のスピーカーの径がちっちゃいからすごい真ん中に集まった音なんだけどね。なんかかっこいいよね?個人的な興味なんだけど、リボンマイク立ててみようか?音的に合うかも。

M:いいかもしれないですね〜!やっぱり実機を録るときも中低域を中心取りますもんね〜。

:よし持って来ちゃおう!エロ中低域を極めよう!

M:やっぱり自然とどんどんそっちの路線にいっちゃいますね〜

一同:(笑)

:前回のRhodesに比べて、どうですか?

M:やっぱりRhodes以上に濁りを気にかけますね〜。

:Rhodesに比べて、Wurlitzerの方が音の強弱をタッチでコントロールしやすい楽器ではあるんですよね。ただ、強弱によって変わってく音色の幅は狭いので、バン!って弾くとすぐに頭がついちゃう感じ。その辺が多少難しいのかな〜とも。

:でもその天井のビッ!と感がいいよね〜

M:ですよね〜。このバリッと感がたまらない。
レコーディング風景3 この後、200→200A→145Bの順番にレコーディングしていきました。

:200と200Aを弾き比べてみてどうですか?

M:(Rhodesに)寄せて来たな〜!って感じです。200Aの方がハイの音がすごくベルっぽいくなったというか

:Rhodesが世間に広まり出した頃と同じ頃ですね。この200Aもそうなんですが、皆さんがイメージするRhodes&Wurlitzerそれぞれの音が70年代半ば頃っていうのが多いですね。

:時代背景とかもあるのかね?200と200Aのタッチの違いとかってどんな感じですか?

:200シリーズはアクションが微調整できるし、個体差が出やすいので、違いは一概には言えないかも知れないですね〜。

:へ〜。タッチ感の調整ができるんだね〜!ってことは、逆にモデルの違いよりも好みで追い込めるだね〜。MANABOONだったらどっちの方が好み?

M:今のところ200ですかねぇ…でも鍵盤のタッチよりも音の出方がかなりブライトというか、歪み感が減っているので弾き方自体がちょっと変わって来ちゃいますね。

:200Aの方が出力が大きいんですね。逆に言えば200は出力が小さいから大きい音を出そうとすると、それに伴ってGainが上がってしまうんですよ。だから、けっこうな音を出そうとするとそれなりに歪みやすいんです。200Aの方が出力が大きい分、そんなに音を上げなくても音が出るので出音に余裕がありますね。

M:そうですね、ヘッドルームというか余裕がある分音がすっきりしていますよね。

:Rhodesに比べて、構造上タッチに遊びをつけたりとか、鍵盤を叩いたらすぐに音が出るようにするとか、好みの感じに近づけられるのも魅力ですね!Vintageなので、元の持ち主の好みが個体差になっていることもありますけど。

:マイクを通した音でもやっぱりはっきりしてアタックがあるので、リボンマイクとの兼ね合いがちょうど噛み合っていいな〜。

M:200Aは、200の正当進化なんだな〜って感じます。

:今日ではなくて、人生で初めてエレピを弾いた時の印象って覚えていますか?

M:それまでって、シンセサイザーとかばっかり弾いていたので、ピアノみたいにいっぱい押さえてバーン!と弾いてみてもなんか違うな〜って印象があって。
それから、ダニー・ハサウェイのLiveとかをみたりカバーしたりしながら、押さえ方やフレーズを自分なりに研究していった感じですね。

:扱いずらいな、、、ってところからだんだん使いこなし仕方を覚えてくると〜、、、

レコーディング風景4 M:こんなに可愛い奴はいないなって!ころころして可愛いな〜。

一同:(笑)

:お持ち帰りしちゃう?

M:来たー!早い(笑)

:後日追記で、「MANABOONさんにはご購入頂きました!」と書きたいね〜(笑)冗談はさておき、実際に買う買わないを抜きにして、実機は欲しい?

M:今のうちの制作スペースだとすでに鍵盤や機材に囲まれているから、Wurlitzerなんて置いちゃった日にはもう四方囲まれちゃって大変ですよ。一度入ったら出て来れないかもしれない…(笑)

:場所が関係なかったら欲しい?

M:(即答で)欲しい!それは欲しいですよ!

:俺も弾けなくても欲しいもん。

:Rhodesと比べたら小さいですもんね。あと、カラーバリエーションも結構あるんですよ。ノラジョーンズで有名になったレッドとか、アーミーっぽいアボカドグリーンとか。

:この時代にアボガドがあったほうが気になる。

一同:(笑)
レコーディング風景4 145Bに移動して。

:この出音だと、リボンマイクだと高域が入らなすぎてよくわからなくなるから、コンデンサーマイクに変えますね!
後、時代的にも構造的にもSNがかなり悪いんで、DIは切ります。145Bは後ろに一個だけスピーカーついているので、そこにマイクを立ててます。

M:この音色好きだな〜!

:好きですね〜。単純でわかりやすい音なんですよね。

:今までのモデルよりビブラートのかかり方が強めでわかりやすいな〜。

:より古く音が伸びないモデルなので、ビブラートを強めにして音を伸ばしているのかもしれないですね。

M:濁りはあんまり気にならないな〜。後、この鍵盤の戻り方が手について来て好き!

:マイクで拾っていると、すでにノイズにかかってるビブラートすらかっこいいね〜。ここだけのサンプル欲しいかも(笑)

M:そういえば今思い出したんですけど、知り合いのプレイヤーにメロディーラインを考えるためだけにWurlitzerを持ってる方がいます。
その方はガンガン鍵盤弾けるんですけど、Wurlitzerでメロディーを考える時は、指一本一本でじっくりと弾きながら考えるそうです。

:その気持ちわかる気がするな〜。なんか歌いたくなる音してるし、音に説得力があるからイメージが湧きやすいというか。やっぱいいなー、実機が1台欲しい(笑)
レコーディング風景4 :実際のところWurlitzerって実機のレコーディングってほとんどしないじゃいですか?Rhodesは結構あるのに、個人的にWurlitzer一回も見たことないのね。
そうした時って基本的にはシミュレーターになると思うんだけど、そういう時って何を使っています?

M:基本的にはハードウェアですね。家にはあるのが、Yamaha/CP-1とKORG/KRONOSがあって。

:CP-1の音いいいもんね〜

:Wurlitzerって観点だけでいうと、CP-1とKORNOSのどちらを使いますか?

M:個人的にはCP-1ですかね。最初から軽く甘く歪んている感じがすきですね〜。

:今日弾いた中だったらどれに近い感じですか?

M:一番目(200)かな〜?200Aだと、音がかなりクリアになっているし。語弊がありますけど、あれくらいクリアならRhodesでもいけるかな〜って思ったりも。

:RhodesとWurlitzerってどっちの方がノイズが乗りやすいの?

:Wurlitzerですね〜。さらに200と200Aで比べると200の方が乗りやすいです。ノイズのこと考えると値段も手頃だし200Aが手に入れやすいですよね。

:さっき、200のラインの音を聞いていて、Nord Electro2を思い出したんだよね〜。

M:2?ちょっと古めのモデルの方?

:5ってかなり抜けるから、今っぽ過ぎるなって。

:CLAVIもそうなんですよね、古いNord Electroの方が好きだって人いますもんね。

M:確か前回Rhodesを弾いた際にもNORDのエレピはよく出来てるよね〜っていう話になりましたよね。

一同:確かに。

:常に平均点以上を出してきていますよね。新作が出る度によく売れますよね!
ソフトシンセを聞き比べます。
AAS
Lounge Lizard EP-4
歪み感もよくカラッとした音色。高域の明るさがRhodesっぽくも感じます。楽曲の中で使い易くかつ、実機の様な歪み感が心地いいです。
ARTURIA
Wurlitzer V
一聴すると、そのままでいけるくらい使いやすい音です。プリセット量が尋常ではないので、そこから曲調に合わせていくことも出来ます。
只今お取り扱い中止
Modart
Pianoteq
Rhoddesのプリセットはずば抜けて良いですが、Wurlitzerに関しては別の楽器の音でした。これはこれで面白いですね。
Native Instruments
Vinatage Keys (A200プリセット)
今回のダークホース。Kompleteに収録されているVintage Keysの中のプリセットです。かなり自然でわかりやすく使いやすい音です。
PREMIER SOUND FACTORY
Wurlitzer Premium
今回の中では一番実機(145B)の音に似ている印象があります。ここのメーカーはかなり真面目にサンプリングされているので、どの製品も素晴らしいです。
レコーディング風景4 :お疲れ様でした!

M:お疲れ様です!

:いろいろ終えてみてですが、やっぱりハードでしたね〜。弾き心地も含めて楽器だから全然違いますね〜。

M:やっぱり違いますね〜。

:ソフトシンセ編をやってみたら音は近いかもしれないんだけど、空気とか手触りとか全然違いましたね〜。横で聞いててもそう思うから弾いてる本人はもっと違ったんじゃないですか?鍵盤の感触だったらどれが一番好きでした?

M:やっぱり145Bがずば抜けて好きですね。個人的には、145B→200→200Aの順に好きですね。もちろん個体差はありますが。

:どんなときにRhodesを選んで、どんな時にWurlitzerを選びますか?

M:和音を綺麗に響かせたい時はRhodesを使います。m7以上のm9thとかを綺麗に響かせたい時とか。Wurlitzerの場合は、ちょっと遊び心というか、バッキングはもちろんですが、歌に対してカウンターメロディーをつけたり、ちょっとした隙間にフレーズを入れてく感じです。クラシカルというか70年代ソウルの雰囲気とかその辺の影響を受けた曲調をやりたい時は、Wurlitzerに頼りますね。Rhodesだと和音の延長のアルペジオを入れてWurlitzerだとギターのオブリガートっぽいフレーズを入れたくなる。同じカテゴリーの楽器なのに、こんなにも違うのが面白いですよね。

:なんで世の中こんなにRhodes全盛なんですかね〜?

M:多分、Rhodesの音がベルに近い音なので神秘的なんですかね?人の心を穏やかにさせるというか教会的というか。

:Rhodesは煌びやかだからですかね〜。Wurlitzerは人間くさい音がする。

M:土の香りがする!

レコーディング風景4 :それだ〜!よくも悪くも泥臭いというか。そこがいいのかな。200って、200Aみたいなノイズ対策ができるんだよね?

:ある程度まで出来ます。プリアンプの基盤の構造が若干違うので完全には一緒にはならないですが、音がなるまでの構造は全く同じなので、いろいろ対策できます。

M:結局は個体差なんだろうけど、145Bの鍵盤の離鍵時のブルルって揺れる感触がたまらなかったですね〜。

:そこも好みに合わせて調整していけるんだよね?

:そうですね。

:いいね。自分の為の1台をぜひ!!

一同:(笑)

:さっきソフトウェアの視聴を実機に似ているかの観点で聞きましたけど、それぞれ面白かったですよね!

:曲を書いてる時なら、Lounge Lizardが使いやすそう。ちょっと強いけどね。後、Wurlitzer Premierがなった瞬間の印象もよかったよね〜。

:上が綺麗な分エフェクトの掛かりが良さそうですね。

M:ソフトシンセはどれも上が強い印象があるから、テープシミュレーターでも掛けるといいかも知れませんね!

:Rhodes、Wurlitzerときましたけど、次回は何にしましょうかね〜?

M:アコピ音源でも行きましょうかね〜?

:是非、お待ちしております!
*後日入荷したため追記しました。

YAMAHA/reface CP
澤田:正直一番好き(笑)実機ほど野暮ったく無いし、ソフトシンセほど軽くないというか、弾き続けれる音がします。
やはり鍵盤を触った瞬間にその筐体から音がなるのがポイントなのかなと。
直感的に触れるエフェクト類も秀逸で、Rhodes、Wurlitzer問わず全てのモデルで使い易い音なので個人的に欲しいです。

山崎:中高音域の音色は145Bに近い感じで良いですね!低音がちょっと物足りたないので、EQなどを使うと良いかもしれません。
実機に近づけたい場合、トレモロのかけ具合が大事ですね。あまりかけ過ぎずないのがおすすめ。あえて大いにかけて印象変えるのも面白いかも〜!
まとめ
ということで、Wurly's!(ウーリーズ)との共同企画と第二弾「エレピ聞き比べ Wurlitzer編」はいかがでしたでしょうか?

エレピといえば、Rhodesかなと思っていた自分も聞けば聞くほどWurlitzerの魅力にハマっていきました!実機の音を散々聞いた後に、ソフトシンセとMIDI鍵盤に行くと正直…Rhodesはいい線いっているソフトが結構あるのに、Wurlitzerのは無いのか〜と。やっぱり目の前にある筐体が鳴って、手触りがあって、楽器は楽器なんだなと再確認することも出来ました。

実際実機の前に座って音を出した時にしかわからない、音圧や振動が人のこころを魅了してきたのではないでしょうか?買う買わないは別にして(もちろん買ってくれた嬉しいです!)、Wurly's!に来てぜひ実機を触ってみてください!

【制作スタッフ】
監督、企画、構成、Rec&調整:澤田
企画、ハードウェア説明、写真:山崎
WEB作成:柏木
演奏:MANABOON/Tiny Voice Production

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